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金子賢が俳優復帰、格闘家は事実上引退

合格闘技のリングに上がっていた金子賢(30)が俳優業を再開させることが19日、分かった。トレーニングは続けていくが、2年間の格闘家としての活動にけじめをつけ、事実上の引退となる。話題先行からバッシングを受けながら3戦全敗に終わった。「死に物狂いになれてよかった」という充実の2年間を振り返りながら、今後の俳優生活について語った。
数日前、2年ぶりにドラマ収録の現場に立った。「やはり俳優の仕事っていいなと思いました。新人のように新鮮な気持ちになっています」。都内の所属事務所で取材に応じた金子は縫った傷あとが薄く残る目尻を下げて話し始めた。
昨年大みそか、アンディ・オロゴン戦で判定まで持ち込んだが惜敗。俳優業を休止し、バッシングに耐えながらの格闘家生活は3戦全敗で幕を閉じた。「勝ちたい気持ちはあった。でも簡単に勝てるものではないことも分かっていた。悔しかったけど、これが全力を出し切った結果。自分なりに受け止めています」。
所属事務所との約束は「格闘技挑戦は2年」だった。「しがみつくつもりもなかった」と格闘技生活を続行する選択肢もあった。指導者からも「プロと紙一重」の評価を得た。しかし、善戦と高評価が、自分の限界を教えてくれた。「やれるところまでやった」とけじめをつけた。
知人の紹介で10代で芸能界入り。北野武監督「キッズ・リターン」の主演など俳優活動は順調だったが「敷かれたレールの上を走っているような気持ちでした」。そんな時、友人に誘われて柔術道場を訪れた。格闘技に興味を持ち「自分の意思でやりたいことが初めて見つかった」。
高田道場に入門し、ブラジルで修業も積んだ。俳優業休止を決意し、PRIDE参戦が決まると「俳優に何ができる」とバッシングを浴びた。2戦目のHERO’S参戦前、前田日明スーパーバイザーが「芸能人が出る場所じゃない」と激怒した。「何と言われようと仕方がない。覚悟もしてた。直接聞くとへこむので新聞も読まず、テレビも見ませんでした」。
収入はファイトマネーだけ。外車を売り、中古バイクでジムに通った。試合をシミュレーションして眠れない日が続き、精神安定剤と睡眠薬が手放せなくなったことも。折れそうな心を支えたのは反骨心だった。「『どうせ1試合出て俳優に戻るんでしょ』という声に反発した。とことん本気でやってやろうと思った」。鼻を2回骨折、顔のあちこち縫い、両ひざのじん帯はボロボロになった。
3月放送の日本テレビ系スペシャルドラマとフジテレビ系ドラマ「くうねるところ すむところ」(4月3日放送)の出演依頼が届き、復帰を決意した。トレーニングは続けるが試合出場の予定はない。「今はテンションも高く、仕事が楽しみ。役を見詰める角度に少し幅が出てきたような気がします」と、新たな闘いに臨む。

金子賢が、1勝も出来ないまま格闘家引退が決まった。初めから、格闘技挑戦は2年の約束だったようだ。今後、俳優業を頑張ってほしい。
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