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中学生キックボクサー、鮮烈のKOデビュー

注目のK-1デビュー戦となった“中学生キックボクサー”のHIROYA。この試合は特別ルールのためヘッドギア&10オンスのグローブの着用となった。
1R、HIROYAはサウスポーの高橋に対して、いきなり強烈な右のインローから右の前蹴り。さらにワンツーから右ロー、高橋の左ミドルをスウェーで交わすとローを蹴り返す。
右ストレートで高橋をコーナーにつめたHIROYAは顔面とボディにパンチを打ち分け、再び右ローで高橋のバランスを崩す。必死にパンチを出す高橋だったが、HIROYAの右ローを受けてよろめいてしまう。そのまま右ローを連打するHIROYAだったが、高橋は倒れず。攻め疲れからか、HIROYAは後半、高橋の左ストレートで下がる場面も。
2R、HIROYAはコーナーに詰まめられるも、上手く左フックをひっかけそこから脱出し、すぐに右ロー。この右ローで遂に高橋がダウンを喫する。再開後、左フックから右ローのコンビネーションで攻めるHIROYA。そこから右ハイキックを飛ばし、右ローで2度目のダウンを奪う。
HIROYAの右ローを受けてダメージを追った右足をかばうように、オーソドックに構える高橋だったが、HIROYAは高橋の左足にも強烈なローを蹴り込んでいく。明らかに足元がふらうく高橋だったが、ここは意地を見せて、パンチとヒザ蹴りで前に出る。
KOの期待がかかるHIROYAだったが、3Rに入るとややスタミナ切れ。有効だった右ローにも勢いがなく、高橋のパンチのヒザ蹴りに守勢に回る場面が目立つ。しかし残り30秒過ぎ、HIROYAの左フックがクリーンヒット! ふらつく高橋にスタンディングダウンが宣告される。すると高橋陣営からタオル投入、TKO勝利という形でK-1デビュー戦を飾った。

さすが、アマチュアムエタイ世界王者。中学生だが、試合経験が豊富で実力もある。今後、ヘッドギア無しの通常ルールで見てみたい。中学校を卒業したら、タイへ武者修行へ行くそうだ。K-1は、将来のエース候補を大切に育ててほしい。
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